「自己PRをしてください」 エイトの場合 「どーもこんにちは、みんなのアイドルエイトくんです。 チャームポイントは幼く見られがちなプリティーフェイス。特に大きな目とふにふにほっぺがお勧め! 特技はギガデインとギガスラッシュとジゴスパーク。ザコ敵一掃はお任せあれ。 趣味は悪戯。最近のヒットは某カリスマの武器に爆竹を仕掛けたこと。敵を切りつけて爆竹が鳴ったときの奴の驚いた顔を見せられなかったのが残念なほど。 座右の銘は『来るもの拒まず』、『常に全力』。 今は成り行きでパーティのリーダをやってます。みんな個性が強くて中々大変。でも苦しくても辛くてもコートの中では平気なの、だって男の子だもん! ってことでこんなエイトくんを4649、ヨロシクゥ☆」 「見事な自己PRだな」 「どこがよ、ククール」 「だってほら、エイトの頭が悪いことがよく分かる」 ** これ以上にないほどよく分かる。 ヤンガスの場合 「エイトの兄貴の敵はアッシの敵! 誰であろうと全部潰していくでがす!」 「ヤンガス、それじゃあ自己PRになってないわよ?」 「そうそう。面接とかで言うようなこと言わないと」 「……そ、そんなこと言われてもでがすね。アッシ、まともに面接なんて受けたことないでがす」 「え、マジで? 山賊になるのに面接とか受けなかったの?」 「エイト、お前は一体山賊をなんだと思ってんだ」 「職業の一種だろ? 前にヤンガスが言ってたじゃん」 「だとしたら、人情スキルは短所になりそうね」 「よし、じゃあヤンガス、次に山賊の面接受けるときは『長所は斧と鎌を使った攻撃が得意、短所は人情家でちょっぴり涙もろい』って言え」 「謹んでお断りするでげす」 ** あの顔もPRしといていいと思う。 ゼシカの場合 「巨乳」 「……ゼシカねぇさん、なんかもっと、こう……もっと他にねぇか」 「何よ、エイト、不満なの?」 「不満っていうかさ」 「ゼシカのねぇちゃん、それしかないように聞こえるでがすよ?」 「乳だけの女か。たまにいるよなそういう……ってゼシカ、待て、別にオレはお前がそうだと言ってるわけじゃ、その集めた魔力どうするつも」 「…………」 「顔だけの男に言われたくないわね」 「ゼシカ、せめてメラゾーマを放つ前にそういう言葉を投げつけるべきだとぼくは思います」 ** ねぇさん、まだまだ大きくする気満々。 ククールの場合 「…………」 「…………」 「………………」 「……ククール、なんで何も言わないんだ?」 「そらお前あれだ、ほら、オレをPRするならこの微笑みだけで十分だから」 「ギガデイン」 「メラゾーマ」 「おっさん呼び」 「……………………みんな、オレのこと、嫌いか?」 ** エイトと同じくらいに不憫な子。 トロデ王とミーティア姫の場合 「自己PRとな? ふむ、そうじゃのぅ。このなりでは中々信じてもらえぬが、わしはこれでも以前は一国を治めていた人間じゃ。ドルマゲスの奴に呪いをかけられこのような姿になってしもうたが、わしのことはどうでも良い。 今は我が娘と、国民たちにかけられた呪いを一刻も早く解いてやりたいばかりじゃ」 「陛下、素晴らしいお言葉です。及ばずながら自分も全力で陛下のお手伝いをさせて頂きます」 「……てかさ、それ自己PRじゃなくって単なる今後の目標じゃね?」 「しっ! エイトに聞こえ……てたみたいね」 「どうしてあいつはいつも一言多いんでげすかね」 「ククールの弔いはあとでしてあげましょう。ミーティア姫、どうぞ」 「わたくしはミーティアと申します。 今はお馬さんの姿ですが、これでも一応トロデーン王家の人間です。 体を動かすことはあまり得意ではありませんが、ピアノならば少し覚えがあります。 生まれて城からほとんど出たことがなかったので、お馬さんの姿になったとはいえ今は毎日色々素敵な景色を見ることができて幸せですわ」 「ミーティアよ、お前はなんと前向きな子じゃ」 「さすがトロデーンの姫君でいらっしゃる。姫殿下にお仕えすることができて、自分も幸せです」 「へぇ、姫さまってピアノ弾けたんだ」 「ええ、楽器は一通り習いました」 「私も習ったことあるけど、ちっとも上手くならなかったわ」 「ああ、ゼシカのねぇちゃんには無理っぽいでがすな」 「何よ、じゃああんたは何かできるっての?」 「アッシには必要ないでがす」 「あ! 俺! 俺できるよ!」 「え、嘘!? エイト楽器弾けるの!? 何ができるの?」 「タンバリン!!」 ** あとカスタネットとトライアングルとスズ! ブラウザバックでお戻りください。 2006.05.17
拍手お礼小ネタ第六弾。 面接にて。 |