「恋人の浮気を発見!」


 幻水1:1主セツナとルックの場合


「とりあえず相手を始末したのち、俺以外を見ないように周囲を固めていく。なんならそれっぽいの全員食っちゃってもいいし?」
「半分くらい本気なのが怖いよね、君の場合」
「何言ってんの、ルック。半分じゃなくて、百パー、マジだよ。真剣と書いてマジと読む部類の本気度だね」
「なおさら悪いよ」
「ルックは? 俺が浮気したらどうする?」
「……とりあえず全力で切り裂き」
「それはどっちに対して?」
「もちろん君に」
「ああ、やっぱり」
「当たり前だろ、散々僕のことを好きにしといて、何今更別の人間に走ってんの? 許せるわけがない」
「わー、すっごい熱烈なアイの告白」
「君には負けるよ」


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仲がいいのか悪いのか。






 幻水4:4主サイハとシグルドの場合


「おれのこと、嫌いになった?」
「ええと、サイハさま、とりあえずこれ、たとえば、の話ですから」
「うん、分かってる。だから、そう聞くかなって」
「ああ、そうですね。俺もそう……できたらいいですね」
「できたらいい、って、できないかもしれないの?」
「その時に冷静でいられる自信はないので」
「……ごめん、シグルド。ちょっと嬉しいかも、って思った」


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ほのぼの担当カップル。






 幻水:2主コクウと5王子マドカの場合


「……数があまっちゃったから僕らでごまかそうってことですね」
「コクウくん、あまりそういう裏事情は言わない方がいいんじゃないんですか?」
「いいんですよ、別に。今回はセツナさんいないし! あーすがすがしい!」
「コクウくんは本当にセツナくんが好きなんですね」
「…………マドカ王子、鳥肌の立つようなこと、言わないでください。ていうか、セツナさんのことはどうでもいいんですよ。お題お題」
「恋人の浮気、ですか……。恋人がいたことがないのでピンとこないですね」
「ぶっちゃけ僕もなんですよね。浮気って言われてもなぁ。それって結局、自分に魅力がなくなったってことじゃないの?」
「あー、なるほど。自分に魅力があれば相手も浮気はしないってことですね」
「そうそう。されないように引きとめたらいいんですよ、相手を」
「どうやって引きとめたらいいんでしょう」
「えー、たまに我儘になってみたりとか? 逆に甘えてみたりとか。ツンデレって今流行りだし」
「ツンデレ?」
「そうですよ、王子、時代は今ツンデレなんです。ツンツンデレツン、デレツンツンの割合ですよ!」
「割合まであるんですか? 難しいですね」
「ちなみにうちの軍師の場合はツンツンツンデレ、ツンツンデレって感じです」


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「じゃあルックはツンツンツンツン、デレツンツン?」
「…………こっちにまで来ないでくださいよ、セツナさん。つか、ルック、デレの割合、少なすぎ」






 幻水TK:主人公レッシンとリウの場合


「浮気? リウが? するわけねえじゃん」
「いや、もししたらって話でしょ、これ」
「えー? うーん……やっぱりしねえよ、リウは」
「だからそう仮定しろってことだってば。つかさ、それってオレが信用されてるってことなの? それともオレには無理だって思われてることなの?」
「両方」
「即答!?」
「だってリウ、オレのこと好きじゃん」
「…………いや、まあ、なんつーか、レッシンらしい言葉ですね、はい……」
「んじゃあ、リウは? オレが浮気したらどうすんだ?」
「えー、っと、オレ、には、そゆの、止める権利は、ないっていうか……」
「止めねえの?」
「や、だって、レッシンは浮気できないタイプじゃん。その時はそれ、浮気じゃなくて本気だろうし、だったらオレが口出すの、おかしいし」
「なんで? おかしくねぇだろ。ていうか、口出せよ、そういうときは」
「えー……」
「いいから、文句言え!」
「つーかさ、これ、浮気を発見したときの話なんだからさ、レッシン、そういう予定、あるの……?」
「ねぇな。……じゃあいいか」


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リウは基本的にマイナス思考。






 幻水TK:マリカとジェイルの場合


「浮気、ねぇ。彼氏、いないから想像になっちゃうけど、怒るかな、やっぱり」
「普通はそうだろうな」
「怒って何で、って問い詰める。下手したら手が出るね」
「手加減はしてやれ。マリカが怒ったら本気で怖いから」
「ジェイルも怒ったら怖いじゃん。いつも以上に無口になっちゃってさ」
「そうか?」
「そうよ。でもこれはヤバいと思って慌てて謝ったら、あんたけろりとしててさ。拍子ぬけしたもん。結局あたしたちって怒りが長続きしないのよね」
「怒るってのも案外疲れるからな」
「そうよね、笑ってた方がいいもんね。で、ジェイルは? 彼女が浮気してたの見たらどうすんの?」
「……まあ、理由を聞くだろうな」
「理由聞くだけ?」
「やったことは取り消せないし、あれこれ言っても仕方ないだろ」
「許してあげるってこと?」
「いや。オレのどこが悪かったのかを聞いておけば、次に気をつけられるから」
「……じゃあ浮気しちゃったその彼女はどうすんの?」
「別れる」
「うん、あんまり人のことは言えないけど、ジェイルも容赦ないよね、ほんと」


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ジェイマリにしたらまた会話が変わりそうね。




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2009.05.05
















まだジェイマリじゃなかった頃。