「恋人の良いところ、悪いところ」


 幻水1:1主セツナとルックの場合


「ルックの良いところ? 数え上げればきりがないね。そのびゅーりほーでわんだほーな美貌もだし、溢れる知性もだし、実は優しいところもだし、ツンデレなところも堪んないね! ルッくん、超愛してるよ!」
「あーはいはい、分かった分かった」
「つれないところもまた素敵! 悪いところなんか一つも……あ、一個だけあった」
「……何?」
「それは、俺の心を掴んで離さないほど魅力的すぎるってこと。ルックを思うだけで胸が苦しくて、死んでしまいそうだよ」
「そのまま死ねばいい」
「…………」
「…………」
「………………ルック、ほんとに俺のこと嫌いだよね」
「……別に嫌いじゃないよ。馬鹿だと思ってるだけで」
「あー、さいですかー…………」
「君の悪いところはね」
「あ、答えてくれるんだ?」
「しつこいところ。良いところは諦めないところ」
「………………それって、これくらいで挫けずに僕を追いかけて来いって翻訳してもOK?」
「さあね」


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こいつら、ほんとにカップルか?






「恋人の良いところ、悪いところ」


 幻水4:4主サイハとシグルドの場合


「真面目なところかな」
「それは良いところですか? 悪いところですか?」
「両方。絶対におれを傷つけないって分かるから安心していろいろ任せられるけど、真面目すぎてたまに歯痒いこともあるし」
「それは性格なので、なんとも……」
「うん、そういうとこも含めて全部好きだよ」
「ありがとうございます。おれもサイハさまのこと、好きですよ」
「ありがとう。それでシグルド、おれの良いところと悪いところは?」
「そうですね、我慢強いところですかね、どちらも」
「そう?」
「ええ、一人で最後までやり遂げようとする強さは凄いとは思いますが、弱音を吐かなさすぎて心配になりますし、頼られない自分を情けなく思います」
「シグルドには頼り過ぎてるくらいだと思ってるんだけどな」
「そんなことないですよ、まだ、もっと甘えてもらいたいくらいです」
「えー、じゃあ、まんじゅう一杯食べたい」
「……できれば食べ物以外の方向で」


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4様は甘えることがひどく下手です。






「恋人の良いところ、悪いところ」


 幻水TK:団長レッシンの場合


「リウの良いところ? そりゃ可愛いところだろ」
「わー、嬉しくねー……」
「何で。褒めてんじゃん」
「男に可愛いは褒め言葉じゃねーじゃん」
「そうか? 男だろうと女だろうと可愛いもんは可愛いぞ。可愛くねぇより可愛い方がいいと思うけどな」
「そうだけどさ。どっちかってとカッコいいって言われたい」
「そりゃ無茶な話だ」
「怒るぞ!?」
「リウが怒っても可愛いだけだって」
「……レッシン、絶対目ぇ腐ってるよ。もういいから次、オレの悪いところは、ってああ、聞かなくても分かる。考え過ぎるところだってんだろ?」
「自覚してくれて何より。……まあ悩んでるリウを見てんのも好きだけどな、オレは!」
「お前、ほんとひでーヤツだよな……」


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さわやかに言い切る団長。






「恋人の良いところ、悪いところ」


 幻水TK:リウの場合


「図に乗るからあんまり目の前で言いたくないなー」
「何だよ、それ。オレはちゃんと言っただろ。リウも言え。オレを褒めろ」
「だからさ、そうやって強制すんのはどうかと思うんだけどー……その前向きさってのは良いところじゃね? 真っ直ぐだし、ぶれないし。単純だから何を喜んで何に怒るのか分かりやすいし」
「おー、褒められてるのか、それ?」
「褒めてる褒めてる。悪いところは強引過ぎるところな。少しは人の話を聞け」
「聞いてるから無視してんだけど」
「尚悪いだろ、それは!」


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確信犯。






「恋人の良いところ、悪いところ」


 幻水TK:マリカとジェイルの場合


「恋人って、あんたとあたしが?」
「…………嫌か?」
「………………嫌じゃないけどいつのまにそういう話になったの」
「今は仮に、ってだけの話だ。深く考えるな」
「まあ別にいいんだけどさ。ジェイルの良いところと悪いところでしょ? 良いところは仲間思いなところ、悪いところはしゃべんないところじゃない?」
「口が下手なのは生まれつきだからな」
「いろいろ誤解されやすいでしょ、あんた。根は単純だってこと、みんな知らないのよね」
「…………別に、お前らだけが知ってればいいことだろ」
「うーん、そうかなぁ。あたしはジェイルが冷たい奴だとかって誤解されてるの、嫌だけど。まあ本人がいいならいいけどさ。で、あたしの良いところと悪いところは?」
「どっちも行動力だな」
「……おてんば過ぎるって?」
「大人しく守られていろ、とは言わないが、心配かけるなとは言いたい」
「そんなに無茶してるかなぁ」
「昔、ヤディマ爺さんの畑を荒らしたモサモサに一人で挑んだのはどこの誰だ?」
「う……」
「幽霊が出るとか噂のあった小屋に、夜中に一人で突撃したのはどこの誰だ?」
「うぅ……」
「野犬の群れが」
「あー、分かった! 分かりました! ごめんなさい、無茶してました! ていうかその野犬の群れってこの間のことじゃない。今は星の印もあるし、魔物じゃないんだから一人でも」
「…………全然分かってないな……」


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ジェイマリだとジェイルが苦労する。




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2010.03.30
















坊ルクはこれでもラブラブです。