「今使っている武器を選んだ理由を教えてください」 幻水1:1主セツナとルックの場合 「特に。側にあったものを」 「こういうデザインの、とかこだわりもないの? ねえ、だったら今度ルックのロッド、俺に選ばせてよ。綺麗なの、探してくるから」 「別に今持っているもので不自由はしてないけど」 「いいじゃん、俺がプレゼントしたいの。なんだったらロッドだけじゃなくサークレットから法衣、更にその下まで揃えてあげるけど?」 「涼しい顔してさらりと下ネタ混ぜるの、止めてよ」 「うーん、涼しい顔してさらりとかわすのを止めてくれたら考える。あ、そう、話戻るけどさ、ルックってロッド以外は全然だめ?」 「使ったことがない。大体僕が剣を振るより、風か君を使った方が早くて確実だ」 「信用されてるのか、利用されてるだけなのか、判断しかねるセリフだなぁ。まあルックなら後者でも全然構わないけど。ていうかもっと利用して? ルックのためならこの身を刃にも盾にも変えてみせるから」 「君、剣使えたの?」 「あれ? 突っ込むところそこ? ……まあいいけど。使えるよ、一応。飛び道具は苦手だけど、それ以外なら人並み……じゃないレベルくらいまでは」 「相変わらず謙遜しないね」 「必要ないでしょ。ていうかね、一時期人体の急所を狙うのにハマった時期があってね。あの頃は俺もまだまだ子供だったなぁ……」 「普通の子供はそんなものにはまったりしないと思うけど、君、凝り出したら止まらない性格だよね」 「そうなんだよ。もともと体動かすの好きだし、武芸も好きだったからさ妙にハマっちゃって。最終的に少ない手数で相手を殺す方法をね、いろいろ考えたりしてたんだ。で、剣を持ったら確実にそれをしちゃうから」 「だから打撃武器に持ち替えたって?」 「そういうこと。まあ棍だって武器は武器だから殺せるんだけどね」 ** 捕虜にするつもりがあっさり殺しちゃいそうだから。 「今使っている武器を選んだ理由を教えてください」 幻水4:4主サイハとシグルドの場合 「え、なんで、だろ? 分からない。気づいたら二刀使ってた。キカさんが同じスタイルだって知って、すごい嬉しかったな」 「ラズリルで訓練を受けてらしたんでしょう? サイハさまに機動力があることを気づいた方がいらっしゃったんじゃないですか? それなら重たい剣を振りまわすより、軽いもので手数を増やした方がかく乱できていいですし。それぞれ人によって体の動かし方が違いますから、それに合った戦い方というものがありますよ」 「シグルドが投げナイフなのも?」 「ええ。俺もさほど力はない方ですし、戦略を考えたりする方が好きなので。無理して力をつけて剣を振るより、得意な分野を伸ばした方が後々利になるかな、と」 「へえ、すごいね、いろいろ考えてるんだ。おれ、あんまり考えるの得意じゃないし、考えても分からない」 「そのために俺がいるんですよ」 「…………それ以外でもシグルドは必要だよ?」 ** ほのぼの担当なのでほのぼのさせときます。 「今使っている武器を選んだ理由を教えてください」 幻水:2主コクウと5主マドカの場合 「小ネタの数を数えたら一個足りなかったっていうね。急遽僕らの出番、と」 「だからコクウくん、そういう裏事情はあんまり言わない方が……」 「挨拶みたいなものだからいいんですよ、王子。で、お題は武器についてですね。僕はあれです、じいちゃんがトンファーか三節棍かどっちか選べって言ったから。で、棍はナナミに取られちゃったから」 「おじいさんに稽古をつけて貰ってたんですね」 「ええ。たぶんじいちゃんとしては、子供のうちから刃物を持たせたくなかったんだと思いますよ。それでもいろいろと厳しい時代だから強くあれ、って。子供は力がないですからね。トンファーも三節棍も振り回して威力を増す武器だから、使いようによっては、ってことでしょ」 「へぇ。僕の武器も三節棍なのでナナミさんとお揃いですね」 「あれ? でも王子のは連結できますよね。棍としても使える、みたいな」 「はい」 「なんか、連結するのって面倒くさくないですか? あれって闘いながら一瞬で繋げたり崩したりできるものです?」 「慣れれば大丈夫ですよ?」 「あー……いや、ていうか、よくできますね、マドカ王子」 「頑張って練習しました。リムがどうしてもあの武器を使え、と言うので」 「妹さんが?」 「『兄上はふだんあまり頭を使わぬのじゃから、せめて手先を動かしておかぬと年を取ってからボケてしまうぞ』とかそういう風に」 「…………妹さんが、そんなことを?」 「はい。僕の老後の心配までしてくれるなんて、優しい子でしょう?」 ** バカそうに見えて意外に察しがよく頭も回る2主と、 賢そうに見えてがっつりバカな5王子。 「今使っている武器を選んだ理由を教えてください」 幻水TK:TK団長レッシンとリウの場合 「力がないからだよ! 悪いかっ!」 「……別に誰も悪いなんていってねぇじゃん。つかむしろ、ホウキ持って戦えるのはすげぇと思うぞ?」 「馬鹿にしてる? それはオレを馬鹿にしてるんだよなっ!?」 「いや、馬鹿にしてねぇってば。なんでそんなに怒ってんだよ」 「怒ってねーよ!」 「怒ってんじゃん」 「怒ってねー……んッ」 「…………」 「……っ……」 「…………」 「…………は、」 「落ち着いた?」 「……別の意味で落ち着かなくなってきたけど、もういいや、さっさと終わらせよーぜ。レッシンは? 剣って言ってもお前いろいろ使うもんな。大剣も使うし、二刀流にもなるし」 「まあな。とりあえずオレは武器を持った方がいいってディルクに言われてっから」 「アニキに?」 「自警団の訓練受けてるときにな。オレはジェイルと違って熱くなりすぎんだってよ。肉弾戦をすると自分の手を痛めるから、何か道具持っとけって」 「あー、なる……。すげー納得できる」 「……今度はオレが馬鹿にされてるのか?」 「や、してねーって。レッシンらしいな、ってお話ですヨ?」 「むー…………」 「あー、もう、ほら、怒んなよー」 「…………」 「………………何、その期待した眼差し」 「だってほら、この流れだとリウからしてくれんだろ? キス」 「ッ、しねーよ!」 ** お礼小ネタでいちゃつかれたのは初めてです。 「今使っている武器を選んだ理由を教えてください」 幻水TK:マリカとジェイルの場合 「あたしは基本は弓とか槍ね。うん、やっぱりレッシンたちに比べたら力がないし、打たれ強くもないから、飛び道具とかリーチが長い方が安全ってだけの話」 「マリカとリウはオレの後ろにいたらいい」 「そうさせてもらってるけどね。なんか、あたしと同列に語られるリウが可哀そうなのか、リウと同列に語られるあたしが可哀そうなのか」 「どっちも可哀そうではないだろ」 「いや、まあそうなんだけど。ジェイルは? セレンさんの影響?」 「それもあるかもしれないが、打撃が一人いた方がバランスがいいだろ」 「ああ、レッシンが斬撃で、あたしが突だもんね。確かに、魔物によっては剣も弓も効き辛いことあるし」 「リウは杖だから何にでもいけるだろうが、もともと戦うことが嫌いだって奴に無理はさせたくないしな」 「あいつのヘタレっぷりはなんとかならないかしらね」 「無理だろ。レッシンの猪突猛進が治らないってのと同じレベルだ」 「あんたの無口なのが治らないのと同じ?」 「マリカの無謀さが治らないのと同じ」 ** 「無謀って! レッシンと一緒みたいに言わないでよ!」 ブラウザバックでお戻りください。 2010.03.30
このお題は坊ちゃんと団長のことが書きたかったがためのものでした。 |