「もし目の前で仲間たちが崖から落ちそうになってたら誰から助けますか?」


 葉佩と皆守の場合


「仲間って多すぎる、んですけ、ど?」
「バディの二人って意味じゃないのか?」
「えー、じゃあ甲ちゃんじゃない方から」
「なんだそりゃ。俺以外の二人、たとえばほら、八千穂と取手とかだったらどうするんだ」
「うーん、それだったらやっぱり女の子から助けるけど、でもそもそもバディに甲ちゃんが入ってないなんて、ありえないもん。そういう甲ちゃんは? たとえばおれとやっちーとかだったら……」
「聞くまでもないと思わないか?」
「ですよねー……ていうか、やっちー放っておいておれを助けに来たら逆に怒る」


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二人とも相手が自力で登ってくること前提。






「互いに相手を褒め倒してください」


 葉佩と皆守の場合


「えー、甲ちゃんの褒めるところっていっぱいあり過ぎてどこから言えばいいんだろ。やる気なさそうなのに面倒見のいいところとか、さりげなくフォローしてくれるところとかすごい好き! くしゃくしゃの頭もさわり心地いいし、顔もかっこいいし、鎖骨とか超エロいよね。考えるときに口元に指持ってく仕草もドキッとする」
「……九ちゃん、もういい」
「あとね、あとね、甲ちゃん器用だから、長い指がいろんな作業するのを見てるのも好き。ずっとアロマ吹かしてるから、指先からもラベンダーの匂いがするんだよね。あの指見てたら思わず舐めたくなる!」
「おい、九龍……」
「その声も好き。いつもは『九ちゃん』だけど、『九龍』って呼ぶときちょっと声が低くなるんだよ。気づいてた?」
「それはあれだろ、怒ってるときかやってる最中にしか呼ばないからだろ」
「ああ、なるほど。……あれ? これって納得するところ?」
「知るか」
「あ、ねえ、甲ちゃん、甲ちゃんも褒めてよ、おれのこと!」
「……そうだな、そのバイタリティには感心する。何であんなに遺跡を走り回っておきながら次の日までテンションが維持できるんだ?」
「甲ちゃんがやる気無さ過ぎるだけだよ。おれは普通だと思うけど。現にやっちーだって次の日も元気だよ」
「あれを引き合いに出すな。ああ、そうだな、この短期間でここまで知り合いを増やした愛想の良さもすごい」
「………………甲ちゃん、それってヤキモチ?」
「あとはその自分に都合の良いように解釈できるプラス思考もすごいと思うぞ」


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でもあながち間違ってない解釈です。






「もし願い事が一つだけ叶うとしたら何を願いますか?」


 葉佩と皆守の場合


「えー、願い? あ、じゃあ一千万くらい頂戴! したら欲しい銃、買えるし!」
「現金かよ。可愛げのない回答だな」
「だって、自分じゃ到底叶えられそうもない願いを自力で何とかするから面白いんじゃん。金なら稼ごうと思えば何とかなるし」
「ああ、なるほど、そういう考え方な」
「甲ちゃんは? 何か願いないの?」
「そうだな……世界にありうる限りのスパイスを全種類手に入れたい、ぐらいだな」
「なんだ、それくらい俺がなんとかしてあげるよ?」
「そうか、じゃあ、そのうち頼むよ」
「まっかしといて!」


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葉佩は皆守を好き過ぎると思う。






「お風呂に入る時に、どこから洗いますか?」


 葉佩と皆守の場合


「おれ、風呂、嫌いなんだよねー。面倒くさい」
「九ちゃんはカラスの行水過ぎる」
「甲ちゃんは長いよね、お風呂。たまにお風呂で寝てるし」
「寝るだろ、普通」
「寝ないよ、ふつー」
「で、何だって? どこから洗うかだったか?」
「甲ちゃんは顔だよね、顔」
「何でお前が答えるんだよ」
「そりゃ見てるから。もう舐めるようにじっくりと」
「…………俺、今度からお前と風呂入るの考えさせてもらう」
「えー、いいじゃん別にー。減るもんじゃないし、風呂以外でも舐めるように見てんだしー」
「それはそれでどうかと思うがな。九ちゃん、お前は?」
「おれ? おれはね、目をつぶったまま手に取ったもので決める」
「あ?」
「だから、手に取ったものがシャンプーだったら髪の毛洗うし、ボディソープだったら体からだし、洗顔だったら顔」
「まあ、分かってたけどな、お前が適当な奴だってことは」


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葉佩は習慣とかをあまり持っていなさそう。






「恋人の浮気を発見!」


 葉佩と皆守の場合


「誰とッ!? もしかして顔面ひび割れのお団子頭!?」
「もしかしなくてもそれは阿門のことを言ってるんだろうが、何であいつが出てくるんだ? ていうか、何で浮気相手が男なんだ」
「だって! 女の子相手じゃ殴れないじゃん!」
「殴る気か」
「出来れば殺したい」
「笑って言うな、笑って」
「うー、だって嫌だもん。甲ちゃんが他の人となんてさ。甲ちゃんは? 絶対にあり得ないけどもし仮に、おれが甲ちゃん以外の人と付き合って、エッチしちゃってたりしたらどうする?」
「………………別に。どうもしないんじゃねえか?」
「言いながら目が笑ってないのが怖いデス……」


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何だかんだ言いつつ、葉佩に惚れてる皆守さん。




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2009.05.05
















小ネタでしか書いてない二人。