「脱いでください」


 ユーリとフレンの場合


「上から? 下から?」
「ユーリッ!」
「ははっ、冗談だって。そんな焦んなよ」
「君の場合はどこまで冗談なのか分かりづらいんだよ」
「さすがのオレでもそう簡単に脱いだりはしねぇよ、ただじゃ」
「……ユーリ?」
「積み上げられた高さによるな。とりあえずは帯解くところから」
「ユーリ」
「そっから先はまあ額面次第? ボタン一つ外すのに、」
「ユーリ!」
「……なんだよ」
「知ってた? 僕、帝国の騎士団の団長代理なんだよね」
「…………そりゃ、知ってます、けど」
「自慢じゃないけど、けっこうな給料、貰ってるんだよね」
「…………それが、なにか」
「お金、積んだら脱いでくれるんでしょう?」
「いや、あの、フレン、冗談だったんだけど……」
「ストリップショー、してくれるんだよね?」
「あー……」
「楽しみだなぁ。せいぜい僕を煽れるくらい、エロく脱いでみせてね」
「………………」


**


ユーリは フレンを おこらせた!






「脱いでください」


 カロルとレイヴンの場合


「えっ!? や、やだよっ、なんで脱がなきゃなんないの?」
「おっさんも恥かしいからヤダなー」
「だよねぇ! なんでいきなりそんなこと言われなきゃいけないの」
「さぁ。でもほら、お題はお題だし」
「そうだけど……」
「だから、あっちの部屋行って脱がない?」
「へ?」
「おっさん、少年と二人だけだったら脱いでもいいなーって思うし」
「そ、そりゃ、ボクもレイヴンだけ、だったら……」
「でしょ? お題もちゃんとクリアできるし」
「そうだね……うん、分かった」
「はい決まり、じゃあっちのお部屋、行こっか」


**


おまわりさーん!






「お気に入りの場所を教えてください」


 ユーリとフレンの場合


「ラピードの腹」
「分からなくもないけど、質問からはずれてると思う」
「ひなたぼっこした後のラピードの腹を枕にして寝たときの気持ちよさは異常」
「ああ、それは気持ちよさそうだね。いいな、僕も今度一緒に昼寝してもらおうかな」
「隣にこいつがいればなお良し」
「……嬉しいけど、何それ、僕、抱き枕?」
「こんなエロい手つきの抱き枕があってたまるか」
「それはエロいことをされるのを期待してるってこと?」
「好きなように受け取れ。で、お前は?」
「僕? 僕はやっぱり下町かな。お気に入り、っていうのとはまた少し違うかもしれないけど」
「ああまあ、育った場所だしなぁ」
「どんなときでもやっぱり下町に戻ればほっとするし、帰ってきたって思うけど」
「けど?」
「一番ほっとするのは『ユーリとラピードのいる下町』だね」


**


フレンさんは一週間くらい休みを取って下町充をすればいいと思う。






「お気に入りの場所を教えてください」


 カロルとレイヴンの場合


「あー……えーっと……」
「どったの少年、思いつかない?」
「いや、そーじゃなくて……」
「うん? 言いづらい?」
「……うん、ちょっと……」
「じゃあおっさん、耳塞いでようか。そしたら気にせず言えるっしょ?」
「あ、えっと、うん、それなら……」
「おっけ。はいどーぞ、好きなだけゆっちゃって」
「ええとね、えっと、場所っていうか、ちょっと違うかもしれないけど、あの……レイヴンの膝の上、とか……たまに抱っこされるの……安心できて、好きっていうか、落ち着くっていうか、あー、何言ってんだろう、ボク!」
「……カロル、終わった?」
「あ! うん、もういいよ! えっと、ほら、次、レイヴンの番!」
「ん、そうね、その前に少年、ちょっと」
「? なに?」
「ほら、こっち」
「…………」
「…………」
「……レイヴン、聞こえてたんだね……」
「何のこと?」


**


……おまわりさーん。




ブラウザバックでお戻りください。
2012.01.14
















けーたい広げて、いちいちぜろ。