「友達に『この子猫の名付け親になってほしい』と写真を見せられました。どんな名前を付けますか?」


 カイトとレンの場合


「――――っ!」
「可愛さのあまり言葉にならないんだね。その写真貰えるみたいだから持って帰れば?」
「っ! っ!」
「……兄さん、言葉喋ろうよ」
「だ、だってっ! レン、この猫っ!」
「兄さんはどんな猫だって可愛いって言ってるじゃん。いいからほら、名前。考えてあげないと」
「名前……っ! ちょ、ちょっと待って、考える。じっくり考えるから!」
「や、たぶんじっくりは考えなくていいと思うけど……。俺だったらそうだなぁ『アイン』とか『エルザ』とか……」
「レン、それ、昨日テレビでアインシュタイン特集やってたのを見たからでしょ……」
「あ、バレた。で、兄さん、名前は決まった?」
「っ!? き、決まら、ないぃ……」


**


悩みに悩んで結局決まらないタイプ。






「初恋はいくつでどんな人でしたか」


 カイトとレンの場合


「俺は兄さんだよ、もちろん」
「……お、おれも、レン、かな」
「ていうか、そもそも俺たち、つい最近作られたばかりだしね」
「だよね。でも、その中でも特別に好きだ、って思えるひとが出来たのってすごい幸せだよね」
「…………兄さん、にっこり笑ってそういう天然台詞口にするの、止めようよ」
「え? おれなにか変なこと言った?」
「や、変じゃないけど、可愛いすぎてどうしたらいいのか分からなくなる」
「かっ、かわ……っ!?」
「可愛いよ、兄さんは。いつでも、どんなときでも、なにしてても」
「――――ッ、レンも、可愛いよ、ていうか、レンの方が可愛いと思う……」
「んー、俺としては可愛いよりカッコイイを目指したいところなんだけど、カッコよく見えることはない?」
「…………」
「兄さん?」
「…………ときどき、カッコよすぎて、どうしたらいいのか、分かんなくなるときが、ある……」


**


そこまで言ってもらえるとは思ってなくて絶句して赤面するレン。






「恋人にプレゼントしたいもの」


 カイトとレンの場合


「そうだなぁ、今リアルタイムで言えば、モンハンの新しいヤツ。今度出るんでしょ?」
「出る。予約した。兄弟分。抜かりはない」
「うんソフトはね。一緒に出るPSPのモンハンモデルは?」
「や、今持ってるPSP、使えるし、そこまではしてない、けど」
「だろうと思って、レンへのクリスマスプレゼント、それにした」
「……マジで?」
「マジで。だから、今レンが使ってるPSP、おれにちょうだいね」
「――ッ! ありがとう、兄さん! あげる、全然使えるから!」
「やった。ありがと、レン」
「兄さんが好きそうなソフトも探しとくからね」
「ほんと? 嬉しいな」
「あーでもマジで嬉しい。すごい嬉しい。欲しかったんだけど、今使える機体があるのに買うのもどうだろう、って悩んでたんだよ」
「うん、だと思ってたんだ。ほんとは黙ってようかと思ったんだけど、言いたくてうずうずしてて、我慢できなくなっちゃった」
「あはは、分かる。こういう系統の隠し事って難しいよね」


**


兄さんはこういう隠し事に向かないタイプ。






「あなたの宝ものを見せてください」


 カイトとレンの場合


「今まで歌わせてもらった歌、かな、俺の場合」
「おれもレンと一緒。あとは兄弟が歌った歌も」
「ああ、そうだよね。俺ら、一回歌った歌は忘れないし、聞きたいときに頼めばすぐに聞かせて貰えるっていうの、いいよね」
「一応仕事として歌ってるはずなのに、家でも普通に歌ってるよね、おれたちって」
「たまに合唱になっちゃったりして」
「楽しいよね、あれ。で、めーちゃんに、『ご飯の後にしなさい』って怒られる」
「実はああいうとき一番ノリノリなのってルカ姉さんだよね」
「怒られて一番しょぼんとしてるのもね」
「まあ俺たちは歌うために創られたからって言ったらそれまでだけど」
「でもそれくらい歌が好きなんだ、って言ったほうがなんとなく良いよね」


**


最近ずっとミクのマトリョシカ聞いてます。
(ぐ・ω・)ぐ  ゞ(・ω・ゞ)






「恋人からプレゼントされたいもの」


 カイトとレンの場合


「……アイス?」
「お腹壊すよ」
「? なんで?」
「や、だって俺の兄さんへの愛を形にしようと思えば、一個じゃ全然足りないから」
「そっ、そんなに一杯は、要らないよ」
「俺の愛、要らないの?」
「――ッ、い、要る、けど……一日一個、ってめーちゃんに、言われてる、し……」
「分かった、じゃあ毎日一個ずつ、何十年単位ってことだね」
「そんなに、長く?」
「うん、だって、毎日毎日新しく兄さんを好きになるから、アイス、どんどん増えるよ」
「増えるんだ……」
「そう、増えて大きくなって、硬くなるよ。頑張って食べてね」
「…………レン、アイスの話をしてる、んだよね?」
「……もちろん」


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レンの将来が(ry




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2012.01.14





















いちばん可愛らしい受けだと思います、うちのサイトで。