「注文していたものと違うものが出てきました」


 幻水1:1主セツナとルックの場合


「間違えられた度合いに寄る。ご飯頼んで飲み物しかでてこないなら追加するけど、そうじゃなけりゃそのまま食べるよ」
「君、意外にそういうところは普通だよね」
「紳士的と言ってもらいたいね」
「僕だったらその場で文句言ってすぐに交換してもらう」
「あはは、うん、ルックならそうしそう。しかも冷たい目してね」
「間違えた方が悪い」
「で、泣きそうになってるウエイトレスのおねーさん相手に、俺がすっごい勢いでフォローいれて慰めてる姿が目に浮かぶ」


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坊ちゃんのぶっ飛んだ言動はすべて演技。






「注文していたものと違うものが出てきました」


 幻水4:4主サイハとシグルドの場合


「とりあえず一緒に来てるひとに、『おれが頼んだのこれだっけ』って聞いてみる」
「まず確認なんですね」
「うん。おれ、ぼーっとしてること多いから、無意識のうちに頼んだのかなって」
「いくらなんでも無意識のまま注文はしないですって」
「そう思いたいんだけど、この間タルたちとご飯食べに行ったときにおまんじゅう出てきてね」
「ええ」
「誰が頼んだのかなって思ってたら、『サイハがさっき頼んだんだろ』って言われて」
「覚えてなかったんですか?」
「ていうかそもそもおれ、頼んでなかったみたいで。タルが冗談でそう言ったんだよ。それを信じちゃったから」
「あはは、サイハさまらしいですね」
「だからまず確認。もし本当に違ってても食べられそうなら食べるよ」
「俺もですね、まあ持ち合わせに寄りますけど」


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騙されやすいひと。






「注文していたものと違うものが出てきました」


 幻水TK:TK団長レッシンとリウの場合


「気にせず食う、むしろ気づかないかもしれない」
「適当すぎんだろ」
「だって腹減って店に入ってるんだろ、食えりゃいいじゃねぇか」
「とにかく飯が出てくればいいんだな、レッシンは」
「腹が膨れるものであればなんでも」
「好き嫌いがないっつーのは強ぇなぁ」
「リウだって何も言わないんだろ?」
「すみませんね、オレはどーせヘタレですから!」
「しょうがねーなぁ、って笑いながら食ってそう」


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実害がさほどなければスルー。






「お祭りに来ました。まず何をしますか?」


 幻水1:1主セツナとルックの場合


「確実に不機嫌であろうルックを宥めつつ、人気のない場所へ誘導して、かき氷とかリンゴ飴を貢ぎつつ、花火の時間を待ちます」
「……君、自分の行動に疑問を持たないの?」
「疑問に思ったら負けだと思ってる」
「あっそ……」
「で、俺は負けたくないので、ルックは大人しくかき氷食べててね」
「…………練乳のかかってない、甘すぎないやつでよろしく」


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ちょっと気の毒に思えてきたルックさん。






「お祭りに来ました。まず何をしますか?」


 幻水4:4主サイハとシグルドの場合


「お祭り……えーっと……んー……」
「サイハさま、俺から答えてもいいですか?」
「あ、うん、いいよ。おれちょっとすぐ思いつかない」
「俺は祭りに行ったらまず手を繋ぎますね」
「……手?」
「ええ、はぐれないようにサイハさまと手を繋ぎます」
「おれと?」
「もちろん。サイハさまが俺以外の誰かについて行っちゃわないように」
「……じゃあおれはお祭り行ったら手、握り返す」
「ははっ、そうですね、それが良いと思います」


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4様は本気で迷子になる。






「お祭りに来ました。まず何をしますか?」


 幻水TK:TK団長レッシンとリウの場合


「あ、オレあれがいい、型抜き」
「地味すぎだろ……」
「いいだろ別に! 好きなんだよ、あれ」
「まあ、なんか、リウらしいっちゃそうだけど」
「レッシンは?」
「オレ? オレは当然、屋台全種制覇!」
「……胃袋と財布に相談しながらやってくれな」


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まずは腹にたまりそうな粉ものから攻略していくそうです。




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2014.06.03
















デレのないツンデレとして有名なルックさんにすら、
同情の視線を向けられる坊ちゃん。