「具体的に考えてみよう2」


 デスターキーはおたけびをあげた!


 エイトはショックをうけた!


「俺より美声だっ!」
「そういうショックのうけ方かよっ!」


**


美声なおたけびってどんなんよ。






 ヤンガスはステテコダンスを踊った!


「ショックを受けてくれねぇな」
「そろそろ見慣れちゃったんじゃない?」
「よし、魔物どもよく聞けっ!
 そのステテコは、五分前まで踊ってる本人がはいてたものなんだっ!」

 リップスAはショックを受けた。

「だから今ヤンガスは実は……!」

 リップスBはショックを受けた。

「着るものがなくて、ククール愛用のちっちゃなビキニパンツをはいてるんだ!」

 リップスCは逃げ出した。


「アッシ、今初めてほんの少しだけ兄貴に殺意が沸きやした」
「それが正しい反応だと思うわよ」
「とりあえずオレと手を組まないか?」


 エイトは仲間に命を狙われている!


**


「お、俺はちょっとでもヤンガスの助けになればと思って……」と嘘泣きすれば、
ヤンガスはすぐに許してくれる。






 サンダーサタンはおんねんのこもった呪いの玉を投げつけてきた。


 ゼシカは呪われた!

「きゃあ! な、何よこれ! 体が……!」
「ゼシカの姉ちゃん!」
「大丈夫よ、体が動かないだけ、心配しないで」
「ちょっと待ってろ、すぐに終わらしてやるから」
「ありがとう、ククール……で、エイト、貴方は一体何を……?」

 エイトは懐から人形を取り出した!
 ゼシカは呪いで体がうごかない!


「…………」
「………………」
「……エイト、私が動けないからって、人形劇を見せつけるの止めてくれる?」
「そんな! こういうときのために寝ないで練習してたのにっ!」


 ゼシカは静かに怒りを溜めている。


**


普段じゃ絶対に見てもらえないから。






 ククールはみわくの眼差しで魔物のむれをみつめた!


「あはははは! 目っ! 目が光っ……ぶっ、はははは、げふっ、ごふっ、はははははっ!」
「ククール、エイトをマヒさせてどうするのよ」
「むせてまで笑ってる奴がやれって言ったんだろうがよ」
「……お願いだから目を光らせたまま私を見ないで頂戴」


**


ゼシカもマヒするまであと数秒。






 びっくりサタンはさそうおどりを踊った!


 ヤンガスはつられて踊っている!
「しまったでがすっ!」

 ゼシカはつられて踊っている!
「やだっ、これ、恥ずかしいから嫌いなのに!」

 ククールはつられて踊っている!
「…………ちっ」

 エイトはつられてもいないのに踊っている!
「みんな、笑顔が足りないぞっ!」


 エイトのテンションが10あがった!
 ヤンガスのテンションが10さがった!
 ゼシカのテンションが10さがった!
 ククールのテンションが10さがった!


**


つられて踊るときは無表情。つられてないときは超笑顔。
……なんて傍迷惑な。




ブラウザバックでお戻りください。
2006.09.01








拍手お礼小ネタ第十二弾。結構長くあったな。