「恋人に言われたら嬉しい言葉」


エイトの場合

「『かっこいい』『素敵』『男らしい』。つか、褒め言葉だったら何でも嬉しい」
「それは恋人じゃなくても嬉しいんじゃないか?」
「恋人だったらより嬉しい、ってことでげしょう」
「まあ、それもそうかもね。好きな人に褒められたら嬉しいし」
「あ! 分かった!」
「何よ、エイト」
「俺、『頭良いね』って言われたい!」
「絶対無理」
「ありえないわ」
「諦めた方が良いと思うでげすよ」
「……………………はい」


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全否定。






ヤンガスの場合

「あー、うーん、そうでがすねぇ。別に言ってもらいたいことってのはねぇでげす」
「思いつかないってこと?」
「いや、そういうわけじゃなくてでげすね、兄貴。こう、どっちかっていうと、何か言われるよりそこに居てくれたら良いっていうか」
「言葉よりも存在ってわけな」
「ヤンガス、それ素敵じゃない!」
「……ヤンガスのくせに」
「くせに」
「そこ二人、良いこと言われたからって僻まない」


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いい男、ヤンガス。包容力ばっちり。






ゼシカの場合

「ここはやっぱり月並みに、『好きだよ』とか『愛してるよ』かしらね。単純だけど、好きな相手に真剣にそう言われたら嬉しいと思うわ」
「君が望むならいつでも言うよ、ハニー?」
「人の話聞いてた? 好きな相手にそう言われたいの」
「ね、じゃあ、俺が言おうか?」
「……だから、真剣にそう言われたいんだってば」
「俺、いつでも真剣だよ?」
「「「どこが?」」」
「声合わせて、本気で不思議そうな顔をして言わないでくれる?」


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やっぱり全否定。かわいそう(棒読み)。






ククールの場合

「『うまい』とか、『すごい』とか?」
「何がうまくて、何がすごいんだ?」
「だから、ナニが」
「だから、何が?」
「……エイト、お前分かってて聞いてるだろ」


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にっこり笑って。
純粋そうな顔をしてますが、彼、腹黒いらしいですよ。






トロデ王とミーティア姫の場合

「『もっと踏んでください』」
「………………言っておくが、わしの台詞じゃないぞぃ」
「大丈夫、分かってるわよ、トロデ王」
「もう、どこにつっこめばいいのか、アッシには分からねえでげす」
「つか、それ、恋人?」
「なんか、泣きたくなってきた」


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この人も純粋そうな顔をして、真っ黒らしいですよ。




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2006.11.15













拍手お礼小ネタ第二十二弾。
十万ヒット企画中だったので一日限りの小ネタ。