「あの人のあの特技(魔法)を使いたかった」 エイトの場合 「これはもう、あれしかないでしょ」 「あれ? どれでげす?」 「ククールのまなざしシリーズ」 「人の特技を勝手にシリーズ化すんな」 「ねぇククール、あれ目が光ってるときって自分の視界はどうなってるの? ちゃんと見えてる?」 「見えてなかったらどうやって敵と味方を区別するんだよ、ゼシカ」 「絶対便利だよな、あれ。夜道とかに」 「エイト、目的が違う」 「目からビーム出るなら、そのうち口からビームも出せると思うのよね、私」 「ビームじゃねぇって」 「ククール、口からビーム!」 「出ねえよ!」 ** ククール、ロボ伝説。 ヤンガスの場合 「そうでげすね、エイトの兄貴の雷光一閃突きとか、カッコよくて好きでげす」 「ヤンガス、槍、使いたいの?」 「あまり細っこいと折っちまいそうで、アッシには向かねえでげすが、ちょっと触ってみたいとは思うでがすよ」 「へえ、それならそうと言ってくれれば教えたのに。ほら、鉄のヤリなら俺ももう使わないし、安いから使って良いぞ?」 「でもヤリとかって、体に合わせた長さとかじゃないと使いにくいんじゃない?」 「大丈夫大丈夫、ヤンガス、こういう風に持ってみ?」 「こうでげすか?」 「そう、そのまま肩に担ぐ感じで」 「…………?」 「で、走ってって、」 「……??」 「そのまま投げる!」 「うぉりゃぁああっ!」 「違うだろっ!」 ** ヤンガス、もう投げやり。 ゼシカの場合 「私はククールの冷たい笑みとか、皮肉な笑いね」 「ゼシカのねえちゃん、そんなの覚えてどうするでげすか?」 「覚えるオレが言うのもなんだけど、あれ、そんなに役に立たないと思うぞ?」 「何って、それは、もちろん、ねえ、エイト?」 「…………不思議なタンバリンで精一杯抵抗してやる」 ** エイトが大騒ぎしているときに一笑い。 即効でテンションが下がる。 ただし、下手をするとエイトは泣き出す。 ククールの場合 「実用面でいけば、ピオリムとフバーハだな。そういう補助系をオレが一手に引き受けられたら、ゼシカも始めから攻撃魔法バシバシ行けただろうけど」 「でもできればスクルトとフバーハは同ターンとなえておきたいから、やっぱり別々の人間が覚えておいた方がいいと思うわ」 「まあ、そうなんだけどさ。あとはまあ、ゼシカの半分でも攻撃魔法が使えればね」 「うーん、基本的に僧侶って攻撃魔法はほとんど使えない人ばかりよ?」 「それなのにザキ系を使えるってのがなぁ」 「やっぱり生死を深く理解してるからこそ、ってことなんじゃないかしら?」 「………………ヤンガスぅ、二人が遠くに感じるぅ」 「……兄貴、飴……食うでげすか?」 ** カッコいいとかそういう感情より、まず損得を考える人。 トロデ王とミーティア姫の場合 「そうじゃのぉ、わしはエイトのギガスラッシュとかが良いの。派手じゃし、わしによく合うじゃろう」 「……派手なのがいいなら、おっさん呼びでもいいんじゃね?」 「トロデのおっさんなら、たぶんおっさん呼べると思うでげすよ?」 「……そうかのぅ? それじゃあ試しに、『おっ」 「ミーティアは」 「……姫、ナイス割り込み」 「ミーティアはゼシカさんの特技が良いですわ」 「私? え? お色気スキル?」 「いいえ、ゼシカさん、ときどき鞭を使われるでしょう? 『クイーンウィップ』とか、素敵ですわ」 「……どうしてだろうな、ミーティア姫が鞭を持ってる姿を想像すると、どうもこう、別の方へ思考が流れるのは」 「ククール、それ以上言うな……」 ** 低温ろうそくとか、要る? ブラウザバックでお戻りください。 2007.08.23
拍手お礼小ネタ第二十四弾。 ククのカリスマスキルが大人気。 |