「もしドラ○もんの道具が一つだけ貰えるとしたら何を選びますか?」


エイトの場合


「……い、」
「い?」
「一個じゃないと、ダメ?」
「駄目。そういう質問だもの」
「む、」
「む?」
「無理だよ、あれだけいっぱいあるのに。一個だけって!」
「確かに、多いでげすな。全部知ってる奴ってほとんどいねぇんじゃねえでげすか?」
「でもほら、大体の人間が知ってる道具ってあるだろ。『どこでもドア』とか『タケコプター』とか」
「あー、いいなぁ、そのどっちも欲しい……。『モーゼステッキ』とかもいいよなぁ。海、割れるやつ。『ミニドラ○もん』とか可愛くていいし、『空気砲』とか『雲かためガス』とか『神さまセット』とか……」
「だから一個だけだって言ってるじゃない」
「そこまでスラスラ道具が挙げられるのもどうかと思うぞ」


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猫型ロボネタ。






ヤンガスの場合


「アッシは動物と話せるやつが良いでげすね、なんとかコンニャクとかいう」
「『ほんやくコンニャク』!」
「それでげす」
「あ、それオレも欲しいな。是非」
「え? ククールそんなに動物好きだったの?」
「いや、っていうか、エイトに食わす」
「…………無駄だと思うわよ、あの子の言動は四次元どころじゃなくて異次元だから」


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翻訳されない。






ゼシカの場合


「そうね、『きせかえカメラ』かな」
「ああ、服の絵を入れて写真取るとその服に着替えられるってやつな」
「服を買わなくても済むし、いろいろなデザインのが着られるじゃない」
「確かに、女の子はそういうの好きそう」
「アッシにゃ必要ねぇでげすな」
「…………な、ククール、あれって、確か絵を入れずに写真取ると裸になるんじゃなかったっけ?」
「それは是非試してみ」
「メラゾーマ」
「…………どうしてククールの野郎やエイトの兄貴は、こうなることを学習しないんでげすかね」
「馬鹿だからでしょ」


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呆れ気味ヤンガス。






ククールの場合


「『たずねびとステッキ』」
「何、それ。そんなのあったかしら?」
「地面に突きさすと探してるものがある方向へ倒れるやつ。それでラプソーンを探す」
「……何つーか、アッシたちの冒険を根本から否定してる気がするでげす」
「じゃあ『ひらりマント』」
「確かにあれば便利だけど、可愛げも夢もない答えね」
「悪かったな、オレの存在自体から可愛げと夢を見出してくれ」
「あはは、無茶言うなよ」
「…………エイト、笑顔で否定するの、止めろ」


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役に立つものばかり。






トロデ王とミーティア姫の場合


「『ビッグライト』じゃな」
「……トロデのおっさん、一つ言っておくでげすが、いくら背が高くなっても顔はそのままでげすよ?」
「どういう意味じゃ、ヤンガス」
「っていうか、その姿で巨大化って想像すると今より怖い」
「………………っ」
「エイト、泣いちゃ駄目」
「……ミーティア姫はどうだ? 何が欲しい?」
「ドラ○もんそのものを」
「…………姫、あの、道具を一つだけという」
「あら、だってロボットは人間の道具でしょう?」
「……まあ、否定はしねえでげすが」
「あれだけ自我をもつロボを道具だと言い切るのか」
「さすがお姫さま。一つを選べずに悩みまくった一兵士とは違うわね」


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きっぱり迷いなく。
姫なら奴を使って世界征服くらい軽くやってのけるでしょう。




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2007.10.26













拍手お礼小ネタ第三十四弾。
この形式の小ネタはこれで終了。