「貴方はMですか、Sですか?」 エイトの場合 「? さあ。考えたこともない」 「Mだろ、M」 「なんでククールが答えるのよ」 「自分の性質は自分じゃ気付いてないもんさ」 「だからって、何で俺がMなの。痛いの好きじゃねぇぞ?」 「ばっか、肉体的苦痛だけに悦びを感じるのがマゾじゃないんだって」 「肉体的じゃないとすると、精神的ってこと? それもちょっと、エイトには合わない気がするわね」 「うん、まぁ、昼間のエイトだけを見てりゃそう思うかもな。ベッドの上じゃ」 「あーーっ!! いい、もう言わなくていいってか言ったら殺す今すぐ殺す」 ** 焦らされるのがお好き。 ヤンガスの場合 「4Lでげす」 「エル? エルなんて性質、あったかしら?」 「いや、聞いたことないけど」 「ヤンガス、どういう意味?」 「え? いや、服のサイズじゃないんでげすか?」 「……ヤンガス、お前って子は」 「いいのよ、ヤンガスはこのままで」 「お前はそのまま成長してくれな」 ** 唯一の良心。 ゼシカの場合 「どっちでもないわ。私は至ってノーマルですから」 「ゼシカ、嘘ついちゃ駄目だって」 「何よ、エイト。私、嘘なんてついてないわよ」 「だって、ゼシカがSでないはずがないじゃん」 「…………一応その理由を聞いておいてあげる」 「あそこまで編みタイツと皮のムチが似合っておいて、Sでないはずがない!」 「………………」 「……………………」 「……ゼシカ姐さん、エイトくんが黒焦げになって……いえ、何でもありませんごめんなさい」 ** 復活したエイトが「ほらみろ、やっぱりSじゃねぇか」と呟いて、イオナズンを食らうことになるのはこの数十秒後。 ククールの場合 「S」 「即答だな」 「しかも予想通りの答えね」 「しょうがねぇだろ、基本的に男には征服欲ってもんがあるんだよ。可愛いものや愛しいものを見ると壊したくなるの」 「力でねじ伏せるってことかしら?」 「そう、あとはまぁ、言葉で攻めるとか。悔しそうにしてる顔を見るってのも結構そそられるし、興奮するぞ」 「可哀想に、あんたの相手に同情するわ」 「こっちは相手を見てやってるつもりだぜ、なぁ、エイト?」 「何故俺に振る」 ** 何ででしょうね。 トロデ王とミーティア姫の場合 「Sですわ」 「……これもまた即答ね、ミーティア姫」 「しかも言い切ったな」 「姫殿下は、その、Sでいらっしゃるので?」 「ええ、きっぱりはっきり疑うことなく間違うことなくSですわ」 「馬姫さま、そこまで強調しなくても……」 「トロデ王は? どっち?」 「消去法でMじゃな」 「消去法? どういうことだよ、トロデのおっさん」 「Sというと、相手を苛めねばならぬだろう? わしにそのようなことは無理じゃからな」 「へぇ、さすが王様ね。言うことが人とは違うわ」 「ほんとでげす。どこぞのバカリスマに爪の垢でもせんじて飲ませてやりたいでげすな」 「馬鹿やろう、そんなことをしてオレが緑色になったらどうしてくれるんだ」 「クリスマス用の飾りにしてやるよ」 「そうね、赤と緑と、ついでにその銀髪で、クリスマスにはうってつけじゃない?」 「……人間として扱えよ、せめて」 ** てっぺんに星の飾りを。 ブラウザバックでお戻りください。 2006.06.05
拍手お礼小ネタ第九弾。 ヤンガスの返答が書きたかったがための設問。 |