「脱いでください」


 エイトとククールの場合


「ちゃらららららー、ちゃらららららーらー」
「…………」
「ちゃららららりーららーるーららーりらーらー」
「エイト、たぶんストリップのときの曲を歌いたいんだろうけどそれ、マジックショーのときの音楽」
「……あれ?」
「まあ別にいいけどな。お前なら脱ぎながら鳩とか出せそうだし」
「……鳩かぁ……鳩は準備してなかったなぁ……」
「……じゃあ何準備してたんだよ」
「えーっと、おっぱい型メロンパン二個」
「……それ、お前が責任もって食えよ」


**


もちろん胸元から取り出しました。






「お気に入りの場所を教えてください」


 エイトとククールの場合


「バザーやってるサザンビーク城下町」
「あー……すっげぇ分かる、お前、目ぇきらきらさせてるもんな」
「だって楽しくね? いろんなもんあるし、見てて飽きない」
「だからってあちこちうろちょろすんの止めろ。毎回、探し回るこっちの身にもなれ」
「や、違うって、気づいたらみんながいなくなってんの。俺が迷子になってんじゃねぇの!」
「…………もっかい、言ってみ?」
「……ふぉめんなふぁい」
「まあ、バザーは嫌いじゃねぇけどな、オレも。あの人ごみがなけりゃ」
「そうか? ひといっぱいいて、それはそれで面白いだろ。広い場所見えなくなるし」
「ああ、なる……」
「ククールは?」
「オレはそうだなぁ……教会、とか」
「あ、やっぱり。お前、教会にいるときなんかほっとした顔してるよな」
「…………ちょっと意外」
「は? 何が」
「や、エイトのことだから『腐っても僧侶だな』とか言うかと思ってた」
「何言ってんだ、別にククールは腐ってねぇだろ、……言動が残念なだけで!」
「長くはない人生だけど、今このときほど『お前にだけは言われたくない』って思った瞬間はねぇわ」


**


一回言ってみたかった。






「空からパンツが降ってきました」


 エイトとククールの場合


「飛び上がってすかさずキャッチ、両手に掲げて前宙しながら着地し決めポーズ」
「………………ものすごく具体的にその光景が想像できる」
「そんで、観客が唖然としているうちにステテコダンスへ突入する」
「……そりゃ唖然ともするわ」
「『ツッコミが追いつかない』って言われるのが夢です!」
「追いつかないっつーより、放棄したい、ツッコミを」
「体言止め!」
「ちげぇ、倒置法だ」
「…………放棄すんの、無理だろ、お前」
「………………」


**


自分でもそう思っちゃったカリスマさん。






「最中に言われて一番ぐっときた言葉」


 エイトとククールの場合


「もなかに言われて? ……俺、もなかの知り合いとかいねぇけど」
「オレにも餡子の詰まった知り合いはいねぇよ。そうじゃなくて、さいちゅう、だろ」
「最中、なんの?」
「セックスの」
「……ああ、エロ質問……」
「お前にはまともな答えは期待してねぇから安心しろ」
「そう言われるとなんか答えたくなるなぁ」
「だったらどうぞ? 答えるなとは言わない」
「うーん……っていってもなぁ……大体ヤってるときって頭ぐるぐるして、何も分かんねぇし……」
「へぇ?」
「気持ち良いってことしか覚えてねぇし、ククールしか見えてねぇし…………なぁ、お前は何かあんの?」
「ああまあいろいろあったんだけど、とりあえず今のエイトの言葉にはぐっときた」


**


幸い小具之介にももなかの知り合いはいりません。






「今年の目標を一言で」


 エイトとククールの場合


「腹話術をマスターする」
「スルースキルをマスターする」
「…………」
「…………」
「…………『やめて、ククールさん。ボケをスルーされたら、寂しくてエイトくん、死んじゃう』」
「……っていうのをな? 人形使わずに言ってくれたらそれなりに考えてやらんこともねぇんだけどな?」
「腹話術、できてない?」
「全然。思いっきり口、動いてた。あとその人形、可愛くないからこっちにしなさい」


**


代わりの人形が懐から出てくるカリスマさん。




ブラウザバックでお戻りください。
2014.06.03
















ククールさんはどんなアイテムを与えたらエイトさんが進化できるのか
最近真剣に探しているそうです。