エイトくんとメダル王女の城 「ねえ! メダル集めてるっつーんだったら、自分の城にあるツボに入ってるメダルくらい、自分で回収したらいいと思うんだけど!」 「あ、兄貴、そんな大声で言っちゃだめでがす!」 「皆思ってるけど黙ってることなんだっつの!」 よいせ、と抱え上げて割ったツボのなかから一枚のメダルを拾い上げ、そう叫ぶリーダの口を、仲間たちが慌てて塞ぐ。そのそばで紅一点であるお嬢様は、「開かない鉄格子が一か所」と冷静にメモを取っていた。 「海はシンボルエンカウントじゃねぇのな」 「みたいだな」 「いろんな魔物がうようよしてて、見てる分には楽しいでがすよ、あれも」 「つい避けちゃうから、レベルが上がらないって状況にもなるわよね」 「逆に確実にエンカウントできるからレベル上げがしやすいとも考えられるぞ」 「ああ、そうね。そういう考えもできるわね」 「お、そろそろ海竜ポイントだぞー」 ブラウザバックでお戻りください。 2016.07.19
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